これからお出かけ!という時に鏡で自分の顔をよく見てみると、肌がカサカサしているということはありませんか。
「今日はちょっと乾燥気味だな」なんて油断していると、今度はかゆみが襲ってきます。
それに耐えられずに掻きむしってしまうと、「かゆい→肌が荒れる→さらにかゆくなる」という止まらない肌荒れの負のループに突入してしまいます。
そうなってしまったら、治療の為に病院に通い診察代や薬代などの思わぬ出費と労力、そして時間がかかりますよね。
そうならない為に、今回は家庭でもできそうな肌荒れの改善策を紹介しようと思います。
そもそも肌荒れの原因とは
一言で「肌荒れ」と言っても、その種類は様々です。
肌のかさつきや赤み、吹き出物、粉ふきなどといった異常のことを肌荒れと言います。
原因も様々ありますので、それぞれに合った対処法が必要となります。
バリア機能の低下
肌のバリア機能とは、簡単に言うと肌の水分量です。
私達の肌の表面の角質層と呼ばれるところでは、外部からの刺激から守る為に保湿され潤った状態が保たれています。
この潤った状態が保たれずに乾燥してしまうと、外部からの刺激に敏感になり、肌が荒れやすくなります。
乾燥
冬になると部屋の中が乾燥して、肌がカサつき粉をふいてしまう。
また、熱い浴槽に浸かったりシャワーを浴びた後、体を拭いて涼んでいると肌が突っ張ったような感覚があったりしたことはありませんか。
それは肌のバリア機能が弱まっており、乾燥しているからです。
私も肌が突っ張ったような感覚になったことがありますが、自分では肌荒れしてると思ってなくて、そのままにしてしまう場合が多いと思います。
肌荒れの初期症状なので、この段階で適切に対策するのが大切です。
スキンケアの方法
洗顔や保湿などのスキンケア方法がそもそもの原因となる場合もあります。
顔や体を洗う時にゴシゴシと強くこすったり、タオルで拭き取る時も強くこすると、色素沈着や肌のバリア機能の低下につながります。
食べ物
毎日決まった食事や、ジャンクフードばかり食べていると栄養に偏りが生じて、これも肌荒れの原因になります。
また油の多い食事も気をつけなければいけません。
皮脂の分泌量が増え、ニキビや吹き出物の原因となります。
他にも飲酒によるアルコール摂取も原因となります。
アルコールには利尿作用があるので、脱水状態になりやすく肌が乾燥し、皮脂の分泌も増えてしまうようです。
ターンオーバーの乱れ
私達の肌は日々生まれ変わっており、皮膚の深いところで生まれた細胞は下から押し上げられ、一番表面の角質まで押し上げられた古い細胞はやがて剥がれ落ちます。
このサイクルがターンオーバーと言われています。
このターンオーバーによる皮膚組織の生産と排出のバランスが崩れると肌のバリア機能の低下につながりますので、ターンオーバーのサイクルと整えるのはとても重要となります。
それぞれの改善策
では一体どうしたら肌荒れは改善するのでしょうか?
それぞれの症状ごとに対策方法をまとめてみました。
保湿する
肌の乾燥に一番有効なのは保湿することです。
特に冬場は室内が乾燥しやすいので、加湿器の利用がお勧めです。
他にも、わずかでも肌がカサカサしたり粉が吹いたりして乾燥したなと思ったら保湿ケアするのが大事です。
朝起きた時や、外から帰ってきた時等に鏡を見ると思うので、乾燥してるかチェックするといいでしょう。
風呂上がり時は特に注意が必要で、上がった直後は肌が塗れていますが体温が高い状態なので乾燥しやすいです。
風呂上がり時は、よく体を拭きとった後に保湿ケアをすることを心がけましょう。
熱い風呂に入らない、シャワーを浴びない
食器を洗う時に、油汚れがひどい時に熱いお湯で洗うとよく取れますよね?
それと同じで熱いお湯で体を洗うと、肌に本来必要な皮脂分も取れて肌荒れにつながります。
上記でも書いたように体温も上がりやすいので、乾燥もしやすくなります。
また、肌の炎症が起きてかゆみがあるときは肌を刺激しないようにするのが良いのですが、熱いお湯をかけると「熱さ」が刺激となり悪化します。
熱いシャワーや風呂は好きな人がいると思いますが、光熱費もかかりますし良いことがないので、できるだけぬるま湯で体を洗うようにしましょう。
睡眠時間を確保する
これは上記でも書いた肌のターンオーバーの乱れを改善する為に必要なことです。
睡眠時にはターンオーバーに必要な成長ホルモンが分泌されるので、睡眠不足は肌荒れに直結するといっても過言ではありません。
他にも疲労やストレス、ホルモンバランスの乱れも肌荒れの原因となりますが、これらも睡眠不足が原因となる場合があるので、注意が必要です。
まずは毎日決まった時間に睡眠をとり、個人差はありますが6~8時間は寝るようにします。
そして入眠後3時間は特に成長ホルモンが分泌されやすいので、この時間を熟睡するのが大切です。
バランスの良い食事を心がける
栄養の偏り、油分の多い食べ物の取り過ぎは肌荒れの原因となります。
特に重要な栄養素が、肌のもととなるたんぱく質とビタミンA、C、B1、B2です。
ビタミンA、Cは抗酸化作用があり、肌荒れと老化防止、紫外線に対抗する力があります。
ビタミンB1は皮脂の過剰分泌を抑える機能があり、ビタミンB2は皮脂の分泌量を調節する働きがあります。
それぞれの栄養素を多く含む食材は次の通りです。
- たんぱく質 肉、魚、豆類など
- ビタミンA 緑黄色野菜
- ビタミンC 淡色野菜
- ビタミンB1 豚肉、ピーナッツなど
- ビタミンB2 納豆、卵など
他にも食事内容を和食に変えてみるという方法もあります。
和食は自然と低脂肪で高たんぱくな栄養の食事内容となりやすいので、バランス良く栄養を摂取できます。
また味噌や納豆、漬物と言った発酵食品も腸内環境を整えてくれる作用があります。
さらに食物繊維も摂取できれば便秘の改善になるので、ニキビや吹き出物の改善にもつながります。
食物繊維には2種類あり、腸の運動を活発にし排便を促す不溶性食物繊維と、腸内環境を整える善玉菌のエサとなる水溶性食物繊維です。
それぞれの食物繊維を多く含む食材は次の通りです。
- 不溶性食物繊維 穀物、野菜、豆、キノコ類など
- 水溶性食物繊維 海藻類、こんにゃく、果物など
まとめ
いかがでしたでしょうか?
特に何も難しいことはなく、毎日規則正しい生活をしてバランスの良い食事と簡単な肌のケアくらいなら皆さんも自宅で行えるはずです。
肌荒れを治そうと病院へ行く前に、自分の生活習慣を一度見直してみましょう。