「お肌にいいって言うから高い化粧品を買ったのに、どうして肌がキレイにならないんだろう」
「そういえば、最近ぐっすり寝た気がしない」
睡眠不足はお肌の大敵という言葉を聞いたことはありませんか?
あなた自身も、睡眠不足が重なり肉体的にも精神的にも疲労が重なり、ふと鏡を見ると肌が荒れてるなんてことありませんか?
どんなに頑張って、美肌のためにいい化粧品を使っても、睡眠不足があると美肌にはなりません。
今回、美肌になるために良質な睡眠をとることの大切さを知っていただくために、
1.日本の女性はしっかりと睡眠時間を確保できているのか
2.睡眠の満足感を上げるためには、睡眠の質を上げる
①レム睡眠とノンレム睡眠について
②睡眠時に出る美肌ホルモンとは
3.美肌を作るための睡眠や目覚めのポイント
についてお伝えします。
1.日本の女性はしっかりと睡眠時間を確保できているのか
1997年以降、日本の共働きの割合は年々増加しており、全体の約6割と言われています。
女性が仕事をするということは、家事や子育ての役割分担を夫婦間でしっかりと決めなければ、圧倒的に女性の仕事量は増加します。
理想は、夫と妻で半々に仕事分担をできれば良いのですが、現実は妻の方が家事の負担は多い状態です。
世界と比較して、特に日本人女性は家事や育児を担う割合が男性と比較して多いと言われています。
そこに仕事もとなると、女性は慢性的な睡眠不足となります。
睡眠に満足しているかというアンケート結果では、"満足している"と回答したのはわずか17%でした。
そして、41%は"満足していない"との回答となっています。
また、平均睡眠時間のアンケート結果では、平日は51%で5~6時間、37%で7~8時間という結果です。
理想の睡眠時間は8時間と言われていますが、半数以上の人が8時間の睡眠時間を確保できていないということです。
引用:日本の女性は世界一睡眠不足! 太る、肌あれ、薄毛…「睡眠負債」によって起こるデメリットは?
単純に理想の睡眠時間である8時間寝れればよいというわけではありません。
睡眠時間が8時間と長くても、睡眠の満足感が得られるわけではないのです。
では、どうすれば睡眠の満足感が得られるのかということを次にお伝えします。
2.睡眠の満足感を上げるためには、睡眠の質を上げる
あなたは、睡眠の質について考えたことはありますか
寝ているのに、
朝起きた時にすっきり起きれない
体がだるくて疲れがとれない
日中ぼーっとして頭が働かない
そんなことはありませんか。
これは、睡眠の質が悪いためにおきるのです。
睡眠の質に影響を与えているのが、レム睡眠とノンレム睡眠という、睡眠のリズムです。
レム睡眠とノンレム睡眠についてお話します。
①レム睡眠とノンレム睡眠について
レム睡眠とノンレム睡眠という言葉は聞いたことがありますか?
レム睡眠とは、体は眠っているけど脳は起きている状態で、ノンレム睡眠は、脳も体も眠っている状態のことです。
レム睡眠は、浅い眠りとも言われます。
はっきりと覚えている夢を見るのは、レム睡眠の状態で見た夢です。
ノンレム睡眠は、深い眠りと言われ、ノンレム睡眠の状態ではほとんど夢を見ず、夢を見ても覚えてはいません。
人間の睡眠は、レム睡眠とノンレム睡眠が交互に起きています。
眠った直後の90分間は、ノンレム睡眠であり、脳も体もぐっすりと眠れている状態です。
引用:レム睡眠とノンレム睡眠とは?2つの違いをわかりやすく簡単に解説!|うつしるべ
つまり、
・深い眠りにつくことができる、初めの90分のノンレム睡眠の質を高める
・また、レム睡眠とノンレム睡眠が交互に起きるリズムに合わせた6時間、7時間半、9時間で睡眠時間をとると、質の良い睡眠がとれる
ということです。
次に美肌のためのホルモンについてお伝えします。
②睡眠時に出る美肌ホルモンとは
メラトニン
睡眠に関係のあるホルモンとして、睡眠ホルモンと呼ばれるメラトニンがあります。
メラトニンは、脳の松果体(しょうかたい)と呼ばれるところから分泌されるホルモンです。
覚醒と睡眠のリズム調整を行い、朝の日光により、眠っている間止まっていた体内時計の針が進み、脳は活動状態になります。
日光に当たっている間はメラトニンの分泌は抑えられます。
朝起きて日光に当たってから、14〜16時間後にメラトニンの分泌量が増えることで、体温が徐々に下がり睡眠のための準備を始めます。
メラトニンは、深い眠りを促す働きがあります。
このメラトニンですが、実は美肌にも良い影響があります。
メラトニンには抗酸化作用があり、肌の酸化を予防する働きがあります。
りんごを頭に思い浮かべてみてください。
皮を剥いた直後はりんごの美味しそうな色のままですが、時間の経過とともに酸化して色が悪くなっていきますよね。
この酸化が肌にも起こると思うとこわいですよね。
肌が酸化すると、老化の進行や肌荒れに繋がる可能性があります。
成長ホルモン
もう一つのホルモンは、成長ホルモンと呼ばれるものです。
成長ホルモンは脳下垂体から分泌されるホルモンです。
強い骨を形成し、子供の身長が伸びていく時にかかせないものです。
また、水分を保持するためのコラーゲンの生成や、弾力を維持するためのヒアルロン酸の生成を促進する働きもあり、美肌にも関わっています。
この成長ホルモンですが、深い睡眠中にたくさん分泌されます。
肌のゴールデンタイムという言葉を聞いたことはありますでしょうか。
今までは、22~2時の間に寝ると美肌に良いと言われていました。
しかし、多忙な現代人が果たして22時に寝ることは可能なのかというと、なかなか難しいのが現状です。
また、22~2時という時間に科学的な根拠はないそうで、最近では眠りに入ってから3時間経過した時が、成長ホルモンがしっかりと分泌していると言われています。
質の高い睡眠をとるために意識すること
レム睡眠とノンレム睡眠の睡眠リズムより、
・深い眠りにつくことができる、初めの90分のノンレム睡眠の質を高める
・レム睡眠とノンレム睡眠が交互におきるリズムに合わせ6時間、7時間半、9時間で睡眠時間をとる
睡眠時に美肌に影響を与えるホルモンが分泌されるため、入眠3時間を意識する
では、その他に具体的に意識した方が良いことがあるのかをお伝えします。
3.美肌を作るための睡眠や目覚めのポイント
①部屋の照明を暗くする
人が眠りに入る際は、活動時に働く交感神経から、脳が眠りにつきやすくするための副交感神経へと入れ替わります。
照明が付いて部屋が明るい状態だと、脳はまだ眠る時間ではないと判断して、副交感神経が働きにくくなります。
そのため、部屋の照明を消して寝るようにしましょう。
また、ついつい携帯を見ながら寝てしまうというあなた。
携帯の明かりも照明と同様です。
調べものや、メールの返信などは横になる前に終わらせる方がベストです。
②適度な運動をする
ストレッチやマッサージで血流を良くすることで、一時的に体温を上げ、体温が徐々に下がる時が寝つきに良いと言われています。
激しい運動では交感神経が働いてしまうため、無理のない程度で適度に体を動かしましょう。
③睡眠前の食事は控える
睡眠前だと、胃が消化活動をしていことで、休むはずの脳が活発になり、寝つきに影響を与えます。
なるべく、2~3時間前には食事を終わらせるようにしましょう。
しかし、仕事から遅く帰ってきて、晩ご飯が遅くなるという人は多いと思います。
可能なら少量で回数を増やすなどの工夫も有効です。
④アロマを取り入れる
アロマを取り入れる方法は色々あります。
アロマディフューザーというアロマの香りを広げるものを使いう方法や、簡単なものとして、ティッシュにアロマオイルを染み込ませて枕元に置く方法もあります。
ラベンダー、ベルガモット、カモミール、ローズゼラニウムなどの香りが睡眠にはおすすめです。
⑤朝起きたら、太陽に浴びる
先程お伝えした、メラトニンというホルモンは、太陽の光で体内時計を調整します。
朝起きたら、まずは、カーテンを開けて太陽を浴びる習慣をつけましょう。
さいごに
女性なら、美肌になりたいと誰もが願うと思います。
美肌のために、化粧品を変え、高額なお金を払いエステや美容皮膚科に通うなど、美容にかける労力は男性より圧倒的に多いはずです。
しかし、基本的なところで美肌に睡眠が密接に関わっていることがわかりました。
ただ長く寝れば良いというわけではありません。
良質な睡眠が美肌には大切なのです。
この記事を読み、少しでも睡眠の質を上げ、美肌に向けて過ごしていただけたら嬉しいです。