タイタニック号は、1912年4月15日未明にニューヨークへと向かう初めての出港中だったのですが、
ニューファンドランド島の約650kmの場所の氷山に衝突し、沈没しました。
この衝突事故により1517人もの人が亡くなったのです。
タイタニック号はおよそ3600メートル以上の深さに沈んでいるとされています。
沈没してからタイタニック号が発見されたのは1985年9月1日のことです。
発見されたタイタニック号ですが、引き上げられない理由はなぜか?
タイタニック号に眠っていた引き上げ品の数々はその後どうなったのか?について迫ってみたいと思います。
タイタニック号が引き上げられない理由を暴露する!!
タイタニック号が沈没してから70年以上もの間そのまま海底に眠っていたわけですが、
なぜタイタニック号が引き上げられないのか理由を暴露します!
実はこれまでタイタニック号を引き上げようとした活動は何度もあったのですが、長い年月3600メートルもの
海底に沈んでいたため、著しく船体の腐食、損傷が進み、タイタニック号を引き上げようとすると船体が崩れてしまい
タイタニック号の元の型を維持できなくなってしまうのです。
だから、船の中で沈んで原型をかろうじて保っている状態を維持した方が、無理に引き上げてタイタニック号を崩して
しまうよりもそのまま海の中で眠らせておく方がいいと判断されたのです。
3600メートル以上もの深さの海底に沈んでいると技術面・費用面での問題もあり現代の技術では引き上げる技術もないのです。
さらに、タイタニック号の中にあった貴重な遺品を船を引き上げた後に勝手に売却する人間が多くいたこともあり、
そういった被害を防ぐ目的もあり、タイタニックをユネスコが海底の文化遺産保護の協定の対象にしたのです。
結果として、タイタニック号は引き上げること(サルベージ)が規制されることとなったため、今後は引き上げることはないと言えます。
タイタニック号の引き上げ品はどうなったのか?
2012年はタイタニック号が沈没してからちょうど100年でしたが、タイタニック号が沈んでいる北太平洋の海底から
引き上げられていた遺品の数々がオークションにかけられました。
オークションはニューヨークで実施されてオークションに出品されたのは17トンにもなる船体の一部や
特別室の乗客用の陶器、おもちゃ、キセル、ひげそり用品、エドワードスミス船長が制服につけていた
真ちゅうボタンなどの約5000点です。
タイタニック号の引き上げ品のオークションは歴史的なものとなり、落札総額は146億円(1億8900万ドル)に上りました。
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タイタニック生存者に日本人がいた!!唯一の日本人乗客者
タイタニック号が沈没した当時、乗客に日本人はいたのでしょうか?
実は日本人がひとりだけ乗船しており、その日本人はタイタニック号沈没事故の生存者となっています。
その生存者の日本人のお名前は、細野正文氏です。
実はミュージックグループYMOのミュージシャン「細野晴臣」さんのおじいさんなのです!
細野正文さんは当時、鉄道院の第1回留学生として帰路、タイタニック号に乗船しており沈没事故に遭遇してしまったのですが、何とか救出されることができて一命をとりとめたと言われています。
何とか生存者となり得たものの細野正文さんは西洋人たちから言いようのないほどの誹謗中傷を受けていたそうです。
イギリス人のローレンス・ビーズリー氏が残している日誌には「無理矢理に救命ボートに乗り込んできたいやな日本人がいた」などと記されていたということです。
そんなこともあり、せっかく生還したにも関わらず誹謗中傷を受けてしまっていた細野正文さんなのですが、1997年になりローレンス・ビーズリー氏が日誌に書いていた日本人については実は、同じボートに乗っていたのは中国人だったということがわかったのです!
そのことがわかり、細野正文さんの汚名は晴れたのでした。
タイタニック日本人生存者への非難の真相とは!?
タイタニック日本人生存者である細野正文さんについてですが、非難があったということは真実なのでしょうか!?
ローレンス・ビーズリー氏の日誌「The Loss of the SS Titanic」の中には無理矢理に救命ボートに乗り込んできたいやな日本人がいたなどという記録はなかったのです!!
細野正文さんの次男である「細野日出男」さんの証言によりますと、「救命ボートに無理矢理に乗り込んできた日本人」を非難したのは1956年に出版されました、ウォルター・ロード氏の著作である「タイタニック号の最期」の中の記述だったそうなのです!
つまり、その著作が出版されるまではどこにもタイタニック沈没事故に際して、無理矢理に救命ボートに乗り込んできたいやな日本人がいたなどという非難記事は存在しなかったということになります。
そして、「タイタニック号の最期」の原典を辿っていきますと、「タイタニック号沈没事故の生存者の証言をまとめると、救命ボートにこっそりと乗ったのは全部日本人か中国人だった。」と記述されているだけですので、ウォルター・ロード氏が日本人を非難しているというわけではなかったのです。
そして、日本人だけでなく、中国人、フランス人、イタリア人なども同じように標的にされ、非難の的とされていたのです。
日本人だけが大々的に非難されているというわけではなかったのですね。
さらに、細野正文さんを非難していたのは西洋人ではなくて、日本人だったということも新たに判明しています。
1916年、新渡戸稲造による「義勇青年」の中で、タイタニックでは子供、女性が優先なのに、「まんまと一命全うした日本人がいる」ということが記録されているのです。
その他にも1954年に早稲田大学の教授である木村毅さんが「醜名を世界にさらしたのは例によって日本官史である」などという記録までされています。
細野正文さんご本人はこういった記録をどのように解釈されたのでしょうか!?
細野正文さんご自身は自らの行動を振り返り次のように述べられています。
「タイタニック号沈没事故の時に救命ボートが目の前に降りていったら、偶然に空席があったので撃たれることを覚悟のうえでボートに乗り込んだのです。」
「女性や子供が優先なのは重々承知していたのです。」
このように包み隠さずに述べられています。
これといって卑屈になったり、ウソをついているということは感じられませんね。
タイタニック号沈没事故に際して、生存者となられた唯一の日本人乗客だった細野正文さんについては、沈没事故という緊急事態であったため仕方のない行動でったと言えますね。
女性や子供を押しのけて自分だけ助かろうとしたがための行動だったとは言えません。
タイタニック日本人生存者の名誉回復の背景とは!?
1997年に細野正文さんの名誉は回復されたわけなのですが、なぜ細野正文さんは名誉を回復することができたのでしょうか!?
ローレンス・ビーズリー氏の日誌の中で日本人への非難があったと記載していた新聞記者に問い合わせましたところ意外な真相が浮かび上がってきました。
その新聞記者は「西洋人が細野正文さんを非難した。」というエピソードが映画「タイタニック」のプロモーション活動の一部であったことを明らかにしたのです!
ローレンス・ビーズリー氏の日誌に関して、新聞記者は自分で原典を確認もしないで過去の記事で取り上げられていたことだけを根拠として鵜呑みにしてしまっていたのです。
つまり、「西洋人による日本人非難」は作り上げたものだったというのが真相です。
映画の宣伝のためだけにありもしない非難を捏造して、何の罪もない人を傷つけてしまったということになるんですね。
外国の昔の人のことだから、こんな話を作り上げてしまってもいいだろうという安易な発想から生まれたエピソードなのです。
ウソの話を作り上げて宣伝していた人たちはありもしない非難をしたとしていたローレンス・ビーズリー氏の日誌についてどこまで知っていたのでしょか。
ビーズリー氏の日誌には次のように記されています。
誰であっても、故意に嘘を広めて人々に恐れや悲しみをもたらすことは犯罪だ。
報道の道義的責任はとても大きい。
ローレンス・ビーズリー氏の言葉がとても重く胸に刺さりますね。
いかに多くの人が真実をしっかりと見極めて嘘の記事を書いて世の中に出しているのかを物語っているかのようです。
何かを調べて世の中に出すときにはしっかりと原典・現本にまでさかのぼって調べてみる。
情報は正確に記述するということが大事ですね。
タイタニック号にはミュージシャンの「細野晴臣」さんのおじいさん「細野正文」さんが唯一の日本人として乗船しており、しかも生存者として生き残られています。
生存者となられたのに、西洋人から自分勝手な方法で助かった日本人がいたなどというバッシングを受けてしまったのですが、最近その汚名は事実と異なるものであったということがわかり、細野正文さんの名誉が回復されたのです。
まとめると、、、
・細野晴臣さんのおじいさん「細野正文」さんはタイタニックの日本人生存者
・細野正文さんは日本人には非難されたが、西洋人には非難されていないというのが真実
・西洋人が非難したというエピソードは映画「タイタニック」のプロモーションの一環でしかなかった。
・そもそも細野正文さんは非難されるような助かり方をしたわけではなかった。女性や子供を押しのけて自分だけ助かろうと救命ボートに乗ったのではなく、偶然に空席があったから救命ボートに乗ったのだと本人が証言している。
タイタニック楽団が沈没事故の最期まで演奏を続けていた真相とは!?なぜ演奏を続けた!?
タイタニック号の沈没事故の時に、船が沈みつつある中でも船の上で演奏を続けていた楽団がいたのはどれだけの人が知っているでしょうか!?
なぜ演奏を続けたのでしょうか!?
沈みゆくタイタニック号の上で楽団が演奏を続けていたのは、沈没事故が発生して、乗客たちが混乱し、悲しみ苦しみ泣き叫んでいる中で、少しでも乗客たちを落ち着かせるために楽団が演奏を続けていたのです。
バンド楽団メンバーたちは自分たちは救命ボートには向かわずにただただ乗客たちを落ち着かせるためだけに自らの命は投げうって演奏を続ける姿には胸を打たれますね。
タイタニック号楽団の演奏メンバーはイギリスのランカシャー州出身のヴァイオリ二ストであるウォレス・ハートリー率いる8人の楽団です。
【 タイタニック演奏楽団メンバー8人 】
- Hartley, Wallace Henry:楽長、ヴァイオリン
- Clarke, John Fred:コントラバス
- Taylor, Percy C.:ピアニスト、チェロ
- Ksrins, George:ヴィオラ
- Brailey, W. Theodore:ピアニスト
- Hume, John Law:第一ヴァイオリン
- Woodward, John Wesley:チェロ
- Bricoux, Roger:チェロ
タイタニック演奏楽団の楽長であるハートリーはタイタニック号への乗船の直前にタイタニックが帰港したら結婚をしようと約束をしたプロポーズしていたフィアンセがいたのです。
タイタニック号に沈没事故が起こった後に、ハートリーの頭の中に真っ先に浮かんだ人はタイタニック号が帰ったら結婚をしようと約束したフィアンセであったことは言うまでもありません。
しかし、プロの音楽演奏家であるハートリーたち楽団はタイタニック号の最後まで乗客たちを落ち着かせるために自らの命を投げうってまで演奏を続けたのです。
タイタニック号が沈みつつ船の上でハートリーら率いる演奏楽団は賛美歌の「主よ御許に近づかん」を演奏していたそうです。
乗客たちを落ち着かせるための選曲だったのでしょう。
自分たちの死を目の前にしても乗客たちを落ち着かせるために演奏を続ける精神力は並々ならぬものがあったに違いありません。
最後までタイタニック号で演奏を続けたハートリーら演奏楽団には音楽を愛する心とプロ意識を見る思いがあり敬意を表します。
タイタニック号沈没寸前まで演奏されていたヴァイオリンはこれだ!!
タイタニック号が沈没する寸前までウォレス・ハートリー率いる8人の楽団により、最期まで演奏が続けられたヴァイオリンが見つかっています。
当時、ヴァイオリンはケースに入れられて救命胴衣を身に着けたハートリーさんの遺体に縛り付けられていた状態で発見されました。
ヴァイオリンからは海水による塩分の成分が付いていることも解析されているので、海水に浸かったヴァイオリンがこの状態で残るのかわからなかったそうです。
だから、発見されたヴァイオリンがタイタニック号演奏楽団のハートリーが演奏していた本物のヴァイオリンなのかの真相を解明するために7年もの歳月がかかってしまったのですね。
実は、タイタニック号が沈没事故が起こる前にヴァイオリンはハートリーさんのフィアンセから託された楽器だったのです。
フィアンセが亡くなられた後に、救世軍に寄付されたヴァイオリンは母親の手に渡されたそうです。
まとめ
タイタニック号は海底に眠っていて現在は金属を食べるバクテリアにより船体は2030年までにはすべて消滅する可能性があるのです。
タイタニックは海の中でたくさんの海の生き物の住み家となり、ゆっくりと流れていく時間とともに自然と海が船を腐食させていき、
自然の一部へと還っていくのでしょう。
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