・明日好きな子に告白しようと思ってたのに、どうしてこんな大きなニキビができちゃうの。
・顔のニキビ見られてる。
・できたニキビって潰してもいいのかな。
・額のニキビ、髪の毛で隠すしかないよな。
・このニキビどうやったら消えるんだろう。
・中高生のニキビは、青春のシンボルなんて言うけど、ない方がいいに決まってる。
・何歳になったら、このニキビできなくなるの。
成長とともに、顔つきも体も大人らしくなるにつれて、顔にできるニキビに悩みを抱えている中高生のあなたへ。
友達と過ごす時間が楽しいはずなのに、好きな人に気持ちを伝えて恋愛も楽しみたい年頃なのに、顔にできるニキビによって自分に自信を持てずにいるのではないでしょうか。
あなたが気にしているニキビは思春期ニキビと呼ばれるものです。
この記事では、あなたが悩みを抱えているニキビがなぜできるのかということともに、ニキビができにくくする方法と、できてしまった場合の対処法を解説していきます。
読み終わる頃には、鏡を見ては悲しい気持ちになる日々から解消されることでしょう。
結論からお伝えすると、思春期ニキビができる原因は、ホルモンバランの変化により起こる、皮脂の過剰分泌によるものです。
皮脂の過剰分泌によりどうしてニキビができるのかを知ることで、具体的にニキビができにくい肌にする方法をお伝えしていきます。
1.ニキビができる原因とは
ニキビとは、別名“尋常性ざ瘡(じんじょうせいざそう)”とも呼ばれ、皮膚の病気であり、皮膚科での治療対象となります。
ニキビができる過程は大きく分けると3つの原因があります。
①皮脂の過剰分泌
②毛穴の詰まり
③アクネ菌の増殖
この3つは原因はそれぞれが密接な繋がりがあり、ニキビとして顔に出現します。
ホルモンバランスの変化により、男性ホルモンが優位となることで、皮脂の過剰分泌に繋がります。
皮脂量は、気温の上昇や、糖分や脂肪分の多い食事などにより増加していきます。
皮膚には、皮脂を分泌するための皮脂腺があり、毛穴と繋がって肌の表面に皮脂を分泌していきます。
肌の表面に皮脂が分泌されれば良いのですが、生活習慣やストレスなどさまざまな理由で肌の生まれ変わりの時間が長くなることで、肌表面の角質により毛穴が詰まり、皮脂が外に出られなくなります。
そして、皮脂を栄養にしているニキビのもとであるアクネ菌が増えていくことで、炎症を起こしニキビとなります。
引用:ニキビ・吹き出物の症状・原因|くすりと健康の情報局 (daiichisankyo-hc.co.jp)
2.思春期にニキビが多くなる理由とは
思春期にニキビができる割合は8割と言われており、多くの中高生の悩みの原因となります。
生まれたての赤ちゃんは皮脂量が多く、乳児湿疹と呼ばれる湿疹ができます。
2、3ヶ月で自然と落ち着いていき、学童期までは皮脂の分泌は落ち着いています。
しかし、13〜18歳頃は第二次性徴期により、成長ホルモンや男性ホルモンの過剰分泌により皮脂量が多くなり、毛穴が詰まりやすくなります。
男性ホルモンの影響により、Tゾーンと呼ばれるおでこや鼻、こめかみなどの皮脂腺が多いところにニキビができやすくなります。
ホルモンバランスが落ち着いてくることで、徐々に思春期ニキビは落ち着いてきます。
しかし、ニキビの適切な対応を間違えてしまうことでニキビが悪化し、将来的にニキビ跡として肌に残ってしまうため、ニキビができないようにする方法、ニキビができてしまった時の対応をお伝えしてききます。
3.ニキビができないようにするためには
できてしまったニキビを見て、潰したりしていませんか。
ニキビは炎症により起こるものなので、ニキビを潰すことで炎症が悪化し、赤みが強くなったり、腫れてニキビ跡に繋がっていきます。
炎症の起きた肌への刺激を控えるために、できたニキビを潰すことは絶対にしてはいけません。
まずは、自宅でできることとして
①スキンケアの方法を見直す
・1日2回の丁寧な洗顔をする
・保湿をする
・紫外線対策をする
②質の良い睡眠をとる
③肌に良い食事を摂る
この3点を意識してみましょう。
解説していきます。
①スキンケアの方法を見直す
・1日2回の丁寧な洗顔をする
ニキビが出ないようにするためには、清潔な肌を意識することが大切です。
しかし、角質除去のためにスクラブ入りの洗顔や、ピーリング作用のものを使用することで、肌刺激が強くなりすぎ、健康な肌を傷つけたり、できてしまったニキビの炎症を悪化させてしまいます。
肌への刺激を減らすためにも、泡立てネットなどを使用して、モコモコの泡で優しく洗うことが大切です。
・保湿をする
ニキビの原因として皮脂量が多いことが挙げられますが、肌がベタつくのが嫌で保湿を怠ると、乾燥を補うために皮脂量の分泌が活発になり、かえってニキビができやすくなります。
そのため、洗顔後の保湿も行いましょう。
・紫外線対策をする
紫外線により肌の乾燥を助長してしまったり、できたニキビがニキビ跡というシミとして残る可能性もあります。
日が出ている以外にも、曇りや雨の日でも紫外線は私たちの肌に降り注ぎます。
毎日の日焼け止めをしっかりと行い、紫外線対策を意識してみましょう。
②質の良い睡眠をとる
睡眠中に成長ホルモンやメラトニンという美肌のためのホルモンが分泌されます。
美肌ホルモンは肌のゴールデンタイムという午後10時から午前2時の間に一番分泌されると言われており、肌の水分量の保持や老化予防に効果があります。
ただ、長く寝れば良いというわけではなく、美肌ホルモンが分泌する時間を意識して睡眠をとってみましょう。
③肌に良い食事を摂る
新陳代謝の促し、血行を促進して肌荒れ予防のために美肌に良い栄養素を摂ることが大切です。
ビタミンC:ピーマンやブロッコリー、オレンジ
ビタミンA:チーズ、卵、かぼちゃ
ビタミンE:ゴマ、アーモンド、アボカド
美肌を意識して、体の内側からのケアも大切です。
しかし、いくらスキンケアをしっかりと行い、食事や睡眠を見直してもやはり成長段階でできるニキビを防ぐことが難しい時もあります。
その場合の、ニキビの改善策をお伝えしていきます。
4.ニキビができてしまった場合の解決策とは
冒頭でもお伝えしましたが、ニキビは皮膚の病気です。
皮膚の専門家がいる皮膚科を受診しニキビ治療をすることが、ニキビを早く治し、ニキビをできにくくするための近道になります。
ニキビには進行状況により、いくつかの種類に分かれます。
①白ニキビ・黒ニキビ
皮脂分泌が活発となり、毛穴に皮脂が詰まり白くなるものを白ニキビと言います。
黒ニキビは、その白ニキビが時間とともに空気に触れ酸化していくことで、黒っぽくなっていきます。
②赤ニキビ
赤ニキビは、詰まった皮脂を栄養としてアクネ菌が増殖し、炎症を起こしたものです。
痒みや、触れると痛みが生じます。
③黄色ニキビ
黄色ニキビは、炎症を起こしたニキビが膿んで、膿が溜まったものです。
引用:ニキビの原因と種類|ニキビ一緒に治そうProject|製薬会社のマルホ (maruho.co.jp)
④ニキビ跡・クレーター
赤ニキビや黄色ニキビの段階で適切な処置をせず、間違ったケアをすることで、皮膚が損傷を受けて跡に残ったものがニキビ跡・クレーターとなります。
その段階に合わせて、皮膚科では治療法が異なります。
ニキビが進行していくことでできたニキビ跡やクレーターは、保険診療でのニキビ治療が難しくなるため、悪化する前の早めの受診をおすすめします。
具体的な治療法としては、アクネ菌の増殖や炎症を落ち着かせるための内服薬や、毛穴の詰まりを改善させたり、角質を除去するための外用薬などがあります。
引用:座瘡治療薬の用法、注意事項まとめ|薬を学ぶ 〜薬剤師国家試験から薬局実務まで〜 (kusuri-manabu.com)
あなたの肌状況をしっかりと見て、適切な治療を選択してくれるでしょう。
さいごに
思春期ニキビで悩みを抱えていて、鏡を見るたびに辛い気持ちを抱えているかもしれません。
しかし、あなたの年代であれば多くの人が思春期ニキビを経験しています。
今回、ニキビができる原因、日々の生活の中でニキビができないようにするために意識すること、ニキビができてしまったときの早めの対策を知ることができたのではないでしょうか。
ニキビができてしまっても一人で悩まずに、皮膚科を受診し適切な治療をすることで、ニキビができにくくなり、できてしまったニキビを悪化させないようにすることができます。
鏡を見るのが辛かった時からさよならして、笑顔で自分の肌に自信を持つことができるようになるでしょう。