あの子の肌は透き通っていて、羨ましい。
私の肌は、毛穴も開いてるし、くすんでて汚く見える。
どうやったら、きれいな肌になれるの。
言葉にするかしないかは別として、女性ならみんな美肌になりたいと憧れるものです。
今回、きれいな美肌を手に入れるための秘訣を知るために、
1.そもそも美肌とはどういう状態なの
2.美肌を手に入れるために、毎日意識することとは
をお伝えしていきたいと思います。
1.そもそも美肌とはどういう状態なの
あなたは、“うなはだけつ”という言葉を聞いたことがありますか。
美容業界では美肌を表す時に使う言葉で、
“う” うるおい
“な” なめらか
“は” ハリ
“だ” 弾力
“け” 血色
“つ” ツヤ
と、それぞれの頭文字をとったものです。
それぞれについてお伝えしていきます。
①うるおい
あなたは今まで、肌が白い粉をふいた経験はありませんか。
これは、肌の水分量と皮脂量が低下し、肌が乾燥するために起こります。
肌には水分を保持するために角質層に20〜30%程度の適度な水分量と、水分の蒸発を抑える皮脂量が必要になります。
②なめらかさ
なめらかな肌とは、ニキビ、シミ・そばかす、毛穴の開きなどが目立たない状態で、ザラつくことなく、つるんとした陶器のような肌を言います。
③ハリ
ハリがある肌は、触れた時にピンと張った状態です。
肌のハリには、表皮の下の真皮という部分が関わっています。
真皮は、下図のように、コラーゲンやヒアルロン酸、エラスチンにより構成されています。
コラーゲンはタンパク質でできており、健康な状態では細かく網の目状に張り巡らされていますが、加齢や紫外線によりコラーゲン量が減り、細くもろくなり、ハリが失われます。
引用:真皮とは?構造と役割を知ってエイジレスな美肌を! | エイジングケアアカデミー (nahls.co.jp)
④弾力
弾力のある肌は、肌を押すと押し返されるような感触のある肌です。
ハリと同様に、真皮にあるコラーゲンや、ヒアルロン酸、エラスチンにより肌の弾力は保たれます。
特にエラスチンは、ゴム状のタンパク質でできており、網の目状のコラーゲンの繋ぎ目となる働きをして、弾力を保っています。
エラスチンも紫外線の影響により、コラーゲンやエラスチンの繋ぎ目が切断され弾力は失われます。
⑤血色
血色が良い肌は、頬はほんわりピンク色、目の下にクマやくすみがなく、明るく見える肌の色の状態です。
肩こり持ちの人が多い中、肩や首の筋肉がこった状態では、血流が滞り、顔の血色も悪くなってしまいます。
⑥ツヤ
ツヤがある肌とは、光が当たると反射するような明るい肌のことです。
テカリのある肌とは違い、肌の水分量と皮脂量のバランスが整った状態です。
”うるはだけつ”が整った状態の肌を美肌と言い、どれか一つのバランスが崩れると肌質が低下します。
2.美肌を手に入れるために、毎日意識することとは
では、美肌を手に入れるために、何を意識すればよいのでしょうか。
①紫外線対策
紫外線が肌に与える影響はご存知でしょうか。
紫外線により、シミ・そばかす、シワ、たるみなど肌トラブルの原因に繋がります。
また紫外線に浴びたからといって、翌日、翌々日に肌変化が出るわけではありません。
10年、20年後に紫外線により肌の老化が進んでいくのです。
そのために、紫外線についての知識が必要になります。
紫外線とは
私たちの肌に影響を与える紫外線には、UV-AとUV-Bがあります。
UV-Aは、肌の奥の真皮層にまで到達し、コラーゲンやエラスチンを破壊するため、しわやたるみを引き起こします。
また、UV-Aは窓ガラスを通過し、室内や車内にも到達します。
UV-Bは、波長が短く肌表面に届き日焼け止めの原因となるもので、シミや乾燥の原因になります。
次に2つの紫外線から肌を守るための方法をお伝えします。
アイテムとしては、帽子、日傘、サングラス、アームサポートなどがあります。
しかし、1番効果的なものとして日焼け止めがあります。
あなたは毎日日焼け止めを塗っていますか。
実は紫外線は、365日毎日降り注ぎ、晴れだけではなく、曇りや雨の日も降り注ぎます。
夏の日差しが強い時だけではなく、一年中紫外線が降り注いでるいること、また、UV-Aは窓ガラスも通過するため室内でも意識して、日焼け止めを塗る必要があります。
引用:年間の紫外線量|日本ロレアル株式会社 (nihon-loreal.jp)
日焼け止めに、SPFとPAと表示されていますが、どういう意味かご存知ですか。
SPFとPAについてお伝えしていきます。
SPFとPAとは
先程お伝えしたUV-Bを防ぐための数値を示したものがSPFであり、10〜50で表示され、高い数値ほどUV-Bを防ぐ効果が高いです。
PAはUV-Aを防ぐもので、+で表示され、+〜++++があり、+が多ければ効果が高くなります。
では、SPFとPAか高いものを選べば良いのかということですが、答えは状況に合った数値のものを選ぶです。
例えば、買い物や散歩なとの日常生活ではSPF15、PA+程度の日焼け止めで良いのですが、日常生活レベルでSPF50、PA++++の日焼け止めを使用すると、肌に負担がかかり過ぎ、肌トラブルに繋がります。
そのため、下図を参考に、状況に合った日焼け止めを選び、汗などで日焼け止めが流れ落ちるため、こまめに塗り直すと良いです。
引用:メイク初心者さんでも大丈夫!基本のメイク方法&順番・手順|化粧品の選び方を解説 | 肌らぶ (hadalove.jp)
②美肌のための栄養素を取り入れる
今は、コンビニでもサプリメントが売られています。
食生活のバランスが悪い時に使うもの、ダイエットの時に使うものなど、さまざまな種類のものがあります。
今回は、美肌になるために必要な栄養素を、サプリメントではなく、食事から摂れるようにいくつかご紹介していきます。
ビタミン
ビタミンには、メラニン色素の沈着を予防したり、抗酸化作用、ターンオーバの促しなどの働きがあります。
ビタミンA、ビタミンC、ビタミンEなどがあり、オレンジ、レモン、レバー、ほうれん草、かぼちゃ、ブロッコリー、アーモンドなどに多く含まれています。
ミネラル
ミネラルには、亜鉛、鉄分、カルシウム、マグネシウムなどがあります。
特に、美肌に大切な亜鉛は健康な皮膚状態の維持、鉄分は貧血予防、肌の血色改善などの役割があります。
魚介類や、肉、ほうれん草などに含まれています。
さまざまな栄養素がありますが、偏った食生活にならないように、野菜、果物、肉、魚などを均一に摂れる食事作りを意識しましょう。
③質の良い睡眠をとる
質の良い睡眠とはなんでしょうか。
ただ、夜になったら寝ればいいというわけではないのでしょうか。
実は、1日8時間寝たからといって、質の良い睡眠がとれたとはなりません。
私たちの体は、寝ている間に、成長ホルモンとメラトニンという美肌のためのホルモンが出ます。
二つのホルモンについてお伝えします。
成長ホルモン
成長ホルモンは、脳下垂体というところから分泌され、成長期の子供では強い骨の形成や身長を伸ばすために大切です。
しかし、美肌にも関わっており、水分を保持するためのコラーゲンや、弾力を維持するためのヒアルロン酸の働きを促す役割があります。
成長ホルモンは深い睡眠中に多く分泌されます。
メラトニン
メラトニンは、脳の松果体(しょうかたい)から分泌されます。
睡眠において、覚醒と睡眠のリズム調整を行い、朝の日光に当たることでメラトニンの分泌調整が行われます。
そして、メラトニンは成長ホルモンが多く分泌される、深い眠りを促す働きもあります。
美肌のためにも働き、肌の酸化を予防します。
成長ホルモンとメラトニンの分泌は、眠りに入ってから3時間経過した際が1番良いと言われています。
そして、朝目覚めたら、カーテンを開けて、朝の日差しをしっかりと家の中に入れることで、夜になり再度ホルモン分泌が促されるサイクルとなるため、ぜひ意識してみてください。
④過剰な皮膚刺激をしない
無意識のうちに、顔に触れてしまうことはないでしょうか。
頬杖や、髪の毛なども肌への摩擦となり肌刺激になってしまいます。
しかし、1番の肌刺激になるタイミングは、洗顔やスキンケア時です。
顔を洗う際、ゴシゴシ洗いとなっていないでしょうか。
熱いお湯で洗っていませんか。
皮膚刺激となり、お湯も熱くなると肌の乾燥のもとです。
泡立てネットでモコモコの泡を作り、優しく肌に乗せ泡で洗うイメージです。
洗い流すお湯は37度の適温ですすぎましょう。
化粧水などのスキンケアも同じく、指先でゴシゴシ塗るのではなく、手のひら全体を使い、優しく包み込むようにやりましょう。
さいごに
きれいな肌を望む女性は大勢います。
しかし、美肌になるために、紫外線対策、食事バランス、質の良い睡眠、極端に肌に刺激を与えないという、毎日の積み重ねが必要となります。
いつもより少し意識してみることで、
鏡を見たら、いつもより肌の艶が出てる。
今日は化粧ノリがいい。
肌がきれいだと、可愛い服を着て気持ちが明るくなれる
そんな自分を手に入れることができます。
ぜひ、今日から意識して試してみてください。